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人間だけが服を着る

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

深層心理を読み解き、ファッションを使って

あなた自身の本来の姿を見つける

渋谷のファッション心理セラピスト冨山敬子です。

 

人はなぜ服を着るのか?

 

壮大なテーマですが、ここから考えてみます。

 

服装の起源を探ることで、一つの答えが見つかるでしょう。

マンガ『原始人間ギャートルズ』では、原始人類は獣の毛皮をまとっていますが、

実際のところはよくわかっていません。

 

なぜなら、人類は寒さに対する耐性が低く、毛皮を皮膚の上にまとうだけでは、

氷河期を生き残ることはできなかったと考えられるからです。

2万5千年前にはすでに複雑な衣服が作られていたと言われています。

生き残るためには防寒対策のある衣服を仕立てる必要があり、

それに身を包み厳しい冬の寒さをしのいだと推測されます。

 

いま考古学者たちが、先史人類が着た衣服発掘作業を続け、

5000年前や8000年前の衣服が見つかっていますが、

科学的にまだ解明されていません。

 

気の遠くなるような歴史の上に、現代の服飾は成り立っています。

 

一つだけ確実に言えるのは、服を着るのは人間だけです。

人間だけが服を着るのです。

 

「着るという行為が、人間が自分という個人になるための行為だということを否定することはできないだろう。私たちは、なぜ服を着ているのだろうか? この一見素朴な問いは、思いがけないほど深いところから発せられている。それは服飾が社会とかかわりあいながら現れた人間の心と身体との相対的な表象だからである。厚さ、寒さとかかわる生理的な理由、記号である服飾が示している社会的な要因、装飾変身願望、隠蔽と顕示といった心理的な理由……それらが複雑に絡みあって、私たちは服を着ている。」

 『世界服飾史』(美術出版社)より一部抜粋。

 

日本人のファッションを紐解くと、実に様々な服装をしてきているのがわかります。

現在の「洋服」と呼ばれるものは、ご存知のように明治時代以降です。

それまでの和服からモードな洋服へと移行し、

それに伴いヘアスタイルもちょんまげから断髪へ、

島田からパーマヘア、ショートヘア、黒髪から茶髪へとカメレオンのように七変化。

日本人ほどファッションが目まぐるしく変化してきた国もないのではないでしょうか。

 

ファッションはその時代に生きた人の思想を表すものです。

流行は、戦争であったり、政治であったり、景気動向、時代背景に左右されます。

服飾の歴史を学ぶと、その時代に確立されたスタイルは存在するものの、

つねに揺らぎ続けるファッションの到達点はないといえます。

流行は自然発生もあれば、仕掛けられ、「これがオシャレ」というものが出現します。

「オシャレだと感じる」ものは存在しますが、オシャレの絶対的な正解はないのです。

 

いまの日本において、ファッション情報は無尽蔵で多種多様です。

特別な場合を除き、ファッションは自由選択できます。

服飾は人の持つ価値観、感性、モラルを同時に伝える代弁者です。

服飾は人を記号化してメッセージを放っています。

 

人は誰しも、出会った相手に対して一瞬にして何らかの印象を抱きます。

それは脳の海馬が「闘争か逃走」を決定するために、

目の前の人が何を考え、何を感じ、どういう行動を取るかを見極めようとするからです。

その判定材料として外見から印象を決めるのです。

 

「印象は客観的な判断にもとづくものではなく、外見や仕草など外から見える特徴から連想される事柄、すなわち固定観念や偏見に基づくものである。固定観念や偏見とは短絡的な考え方や感じ方であり、そのもとになるのは、自分の持つ過去の経験やメディアによってもたらされた社会的偏見である。さらに脳のなかにある本能や感情を司る部分の反応も関係している。」

ジョーエレン・ディミトリアス著『わたしはなぜ誤解ばかりされるのか』より一部抜粋。

 

印象とは、受け取り手の経験値から生まれる固定観念と本能で決まるのです。

すべての人に好感を持たれ、すべての状況にふさわしい服装などないのです。

いまメーガン・マークルさんのファッションに世の女性が注目していますが、

ありとあらゆる人が王室ファッション評論家になって、

賞讃する人もあれば、辛口批評する人もいて、百人百様のコメントをしています。

それでも身に付けているものは、あっという間に入手不可能になるようです。

ファッションというのは人々の心を掻き立て、掻き乱すものがあるのでしょう。

ファッション業界が巨大コングロマリット化する理由がなんとなく理解できます。

 

ファッションは100点満点の絶対的な最高点が存在せず、

自由選択だからこそ、つねに最善を追い求め揺れ動くのです。

なぜなら、その時々の環境で価値観や感性、信条が変化するから。

価値観が変わるとファッションスタイルも変わります。

 

毎日同じ服を着ていたスティーブ・ジョブズ氏。

彼自身が語った言葉によれば、

「今日は何を身に付けるかという選択に頭を使いたくなかったから」

質の高い重要な意思決定に集中するため、取るに足らないような意思決定の回数を減らしていた。

それが彼の価値観。

りんごの会社は、Simple is the best.

その信条は世界中の人々に浸透しました。

 

ちなみにミヤケイッセイの黒のタートル、リーバイスのジーンズ、ニューバランスのスニーカー。

このスタイルがしっくり来るのは彼がナチュラルタイプだから。

学生時代、風呂にも入らず、裸足で過ごしていたのも納得。ワイルドですね^^

 

さて、人はなぜ服を着るのか?

 

服を作る側のココ・シャネルの言葉をお借りします。

 

「モードって、一体なんだろうって、誰かに聞いてみなさい。

誰も満足に答えられないわ。

わたしだって答えられない。

服の着方はそれぞれ異なるわ。

モードは、その場所での生き方なのよ。」

 

モードとは単に服の問題ではなく、「生き方」の問題でした。

生き方だから、唯一の答えなんてないし、正解もありません。

そんな正解のない中で、自分が信じる最適な服を作り続けることが

彼女の「モード」だったのかもしれません。

酒田真美著『ココ・シャネル 99の言葉

 

私の考える服を着るとは、生き方そのもの。

生き様、アイデンティティーです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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